どんな場所でも働く女性はストレスに多くさらされ、体調を二の次にしがちにな方もいるようです。
その中でも特に月経は、ストレス次第で周期が乱れやすく不正出血が起こることもあります。
突然起こる不正出血は、病気かもしれないと心配になる人も多いのでは?
今回は、不正出血についてご紹介します。
これから交際クラブでデートを考えている方の参考になれば幸いです。
1. 不正出血の原因は?
働く女性が大きな声で言えない悩みのひとつに不正出血があります。
不正出血は、月経以外に起こる性器からの出血のことです。
主にホルモンの異常やストレス、婦人科系のさまざまな病気によって引き起こされます。
主に不正出血で見られる血液の色は、鮮血のように真っ赤なものから、チョコレートのように茶色っぽいもの、少しだけおりものに混ざるものまで幅広いです。
不正出血の血液も、出血した後に時間が経って酸化するため、真っ赤ではなく茶色っぽくなります。
つまり茶色の不正出血は、出血してから少し時間が経ったものである可能性が高いです。
また生理日前後に起こる茶色い不正出血は、生理が始まる前振れの出血で極微量のときや、生理が終わった後に子宮内で残った経血の排出などが考えられていて、あまり心配する必要はありません。
その中でも機能性出血は、病気や妊娠などと関係なく、女性ホルモンのバランスの乱れで起こる不正出血になります。
よく言われているのは、ホルモンのバランスが崩れやすい思春期や、更年期に起こりやすくなると言うことです。
ですが働く女性も例外ではありません。
主に仕事のストレスから引き起こる不正出血も、この要因に近いでしょう。
生理不順でも生理前後に不正出血が起きやすくなるなど、ホルモンバランスは自分が思っている以上に敏感に反応をするんです。
頻繁な残業や対人関係のトラブルなど、少しのストレスでもホルモンバランスが乱れて、突然の不正出血に繋がることもあるでしょう。
2. ピルを飲んでいても不正出血は起こる?
ピルといえば、避妊と月経前症候群を和らげる効果が期待できるお薬です。最近主流になってきた低用量のピルを服用中の方が不正出血を起こすのは、決して珍しいことではありません。
このピルを初めて服用する人でおよそ3割が不正出血を経験するとされています。
これはピルを使うことで、いつものホルモンバランスが崩れることで起こるものです。
なので、病気的な意味合いはありません。
もちろんピルで大前提の避妊の効果にも影響はないので、不正出血が少しの量であれば安心して内服を続けてください。
もし出血の量がナプキンをつけなければいけないくらい多いときや、2週間以上長く続くときは医師の診察を受けた方がいいでしょう。
ピルとの相性が悪い可能性があるからです。
ピルにも様々な種類のお薬があるので、ひとつのピルが使えないからと心配する必要はありません。
自分に合うお薬を見つけましょう。
また着床出血で、生理の時みたいに出血することもあります。
この着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床するときに起こる出血のことです。
時期が妊娠4週頃に起こるため、生理の出血と間違いやすいタイミングで起こります。
また、生理痛に近い腹痛を伴うこともあり、
ますます生理と着床出血を混同してしまう方も多いようです。
ただし、着床出血は生理と違い出血する期間が長くて3日ほど。
このことから「いつもの生理よりも日にちが短い?」と気づく方もいます。
生理と間違いやすい着床出血は、妊娠に気づかずに妊娠週数が過ぎてしまうこともあるでしょう。
もし妊娠を望む方であればそれほど問題にならない着床出血ですが、妊娠を望んでいない方は注意が必要です。
生理っぽいけど日にちが短い、心当たりのある性行為があっておかしいなと感じたら、早めに医師にの診察を受けてください。
3. 真っ赤で鮮やかな不正出血は注意?
もし茶色い不正出血以外だと、病気のシグナルを示していることもあります。
真っ赤で鮮やかな不正出血が4日以上続く場合、子宮筋腫やポリープ・癌が潜んでいるかもしれません。
まずポリープは、子宮の内側や子宮の頚部に生じる腫瘍です。
特に子宮の頚部にできる頚管ポリープは、鮮やかな不正出血が起こる原因になります。
頚管ポリープのほとんどが、最近ではその場で麻酔なしで痛みなく切除できるため、あまり心配はありません。
一方で子宮筋腫は、子宮の筋肉にできた腫瘍のことで、30歳以上の女性で4人に1人の割合で発症すると言われています。
主に腹痛や貧血・不正出血などの症状が見られ、筋腫ができる場所や症状によって、治療方法が変わるんです。
この子宮筋腫は不妊や流産の原因になる可能性があるので、もし妊娠を希望される人は早めに超音波検査をおすすめします。
また子宮内膜症は、子宮の中だけに存在する子宮内膜が子宮外ににできてしまう疾患です。
症状としては激しい生理痛が起こることで知られていて、不正出血も引き起こりやすくなります。
日本で最も多い性感染症であるクラミジア感染症や、性交したことがある女性なら一度はかかると言われているヒトパピローマウイルスも要因のひとつです。
ヒトパピローマウイルスは正常であれば体外にすぐ排除されますが、それができずに長い期間感染が続いた場合は気づかぬうちに子宮頚がんになることも。
さらに更年期や閉経後に不正出血が見られ、ホルモンバランスから子宮体がんになってしまうことがあります。
このことから、早期発見が期待できるがん検診を婦人科で定期的に受けることが大切です。
まとめ
以上、不正出血についてご紹介しました。
自分の健康や仕事のために、ほんのわずかな不調でも気にかけておくことは大切です。
ストレスが溜まっていたら、プライベートでスッキリ発散することをおすすめします。
特に生理周期じゃないときに痛みを感じる出血がある場合、2週間以上ダラダラと出血がある場合は、不正出血を疑った方がいいでしょう。
忙しいからと見て見ぬふりをするのではなく、受診や検診で病気の早期発見に繋げてください。