「待ち合わせ前の緊張が、いい余韻に変わった」
以前に別の交際クラブを利用したことがあります。
流れは分かっていたので、面談の申し込み自体に気負いはありませんでした。
ただ、その前までに会ってきた方々のことを振り返ると、悪い印象ではないのに、帰り道でふっともう一度会いたいと思うところまでは届かないことが続いていました。
自分の見る目が鈍っているのか、相性なのか、そのあたりを切り分けたくて、今回はテンカラットにも面談をお願いしました。
面談では、席につくまでは少し身構えていましたが、話し始めると、その感じはすぐ薄れました。
料金のこと、入会したあとに自分がすること、当日の合流まで。気になっていたところをひとつずつ確かめていくうちに、来る前よりもずっと先の流れが具体的で見えやすくなっていました。
入会後、会員ページを開いて何人かプロフィールを見ました。
写真だけで決めず、掲載されているプロフィールの内容まで含めて目を通しました。その中で、一度会ってみたいと思えた方にオファーをお願いしました。待ち合わせ場所は、自分のほうでホテルのラウンジにしました。
当日は、少し早めに着きました。
こういう場に慣れていないわけではないのに、時間が近づくにつれて携帯を見る回数が増える。
座っても落ち着かず、ロビーの奥に目をやったり、入口のほうを見たりしていました。指定の時刻になって携帯が鳴り、女性から短く連絡が入りました。今いる場所を伝えると、すぐに向かうという返事があり、その一言で胸のあたりの固さが少し下がりました。
実際に会って挨拶を交わした直後は、もちろんまだ互いに慎重でした。
ただ、席についてしばらくすると、その慎重さは思っていたより早く薄れていきました。
店の方への声のかけ方や、グラスを持つ手つきに落ち着きがあって、こちらも変に身構えずに済みました。
食事を終える頃には、待ち合わせ前までの落ち着かなさはだいぶおさまっていたと思います。
食事を終えて店を出たあと、少しだけ歩きながら話の続きをしました。
そこで連絡先を交換し、帰り道でこちらから短く礼を送りました。
返ってきた文面も、会っていたときの印象と変わらず、無理に飾った感じがありませんでした。
ラウンジに着いたばかりの頃は何度も時間を見ていたのに、帰る頃にはそんなことも忘れていました。
また会ってみたい、と素直に思えたのは久しぶりでした。
強く心に残る何かがあったわけではありません。
けれど、帰りのタクシーに乗ってから頭に残っていたのは、会う前のぎこちなさではなく、食事のあとに店先で交わした短いやり取りでした。
ラウンジに入る前は時間ばかり気にしていたのに、一人で後部座席に身を預けた頃には、また会って話してみたいという気持ちが静かに残っていました。
あの夜のことを思い返すと、最初の緊張より、帰りの車内で少しずつ落ち着いていった感覚のほうをよく覚えています。
いま思い返しても、あの夜は「会って終わり」ではありませんでした。
別のクラブを知っているからこそ、比べて見てしまうところはあります。
それでも今回については、帰宅後の感触が少し違いました。
会員ページで見ていた印象と、実際に向かい合ったときの雰囲気が無理なくつながっていたからです。
写真やプロフィールを見て期待しすぎないようにしていても、実際に会って印象がずれることはあります。
今回はその違和感が残りませんでした。
テンカラットの面談を受けようと決めた時点では、そこまで期待していたわけではありません。
けれど、帰りのタクシーでは、あの判断は間違っていなかったと思いました。
もし、今のままでは判断しきれないと感じているなら、一度テンカラットで話を聞いてみるのも一つだと思います。









