「予定に追われる日々でも、心が休まる時間でした」
責任ある立場に就いてからは、いつもスケジュール表が隙間なく埋まっている生活でした。
取締役会や海外とのオンライン会議、部門間の調整、部下との面談……。数字と案件に追われる毎日の中で、ふと「この先もずっと、この緊張感を抱えたまま年齢だけ重ねていくのだろうか」と考える瞬間が増えていきました。
誰かと穏やかに食事をしながら、仕事以外の話をして、肩の力を抜ける時間が欲しい。
それでも日々の予定は少しずつ容赦なく積み重なり、気づけば自分のための時間が驚くほど少なくなっていたのだと少し感じていました。
そう思いながらも、自分一人では一歩を踏み出せずにいました。
そんな時に見つけたのが、交際クラブ10カラットさんでした。
公式サイトを読み進めるうちに、デートのスケジュールをスタッフが仲介して調整してくれることや、自分のスケジュールに合わせてデートの依頼ができることが分かり、「これなら自分にも合うかもしれない」と感じました。
料金や入会に関する説明も分かりやすく書かれており、まずは話だけでも聞いてみようと思い、問い合わせフォームから面談を申し込みました。
面談当日は、こちらで指定させてもらったホテルラウンジでコンシェルジュの方とお会いしました。
仕事柄、初対面の相手と話すことには慣れているはずなのに、この時ばかりは少し緊張していました。
ところが、実際にお会いしたコンシェルジュの男性は柔らかな物腰で、席に案内されたあと、サービスの流れや料金の考え方、セッティング時の注意点などを一つひとつ丁寧に説明してくださいました。
こちらの生活リズムや、苦手なタイプの女性についても相談に乗ってもらえたことで、安心して入会を決めることができました。
会員登録の手続きを済ませ、帰宅後に会員専用ページへログインしてみると、さまざまなタイプの女性会員のプロフィールが並んでいました。
写真の雰囲気や自己紹介文を読みながら、「仕事の話だけでなく、日常のささやかな出来事も笑い合えそうだ」と感じた女性に目が留まりました。
しばらく考えた末、その方とのデートセッティングをクラブに依頼することにしました。
スケジュールの中で調整できるいくつかの日程と、それに合わせた待ち合わせ場所の候補をスタッフにお伝えすると、先方の都合をクラブに確認してもらい、二、三度ほど日時を調整したのち、相手とのすり合わせが確定したデートの日時について連絡が届きました。
いよいよ迎えたデート当日。
自分で選んだホテルラウンジで少し早めに待っていると、約束の時間に女性から携帯電話へ連絡が入りました。
ロビーで合流した瞬間、第一印象は「写真よりも柔らかい雰囲気の方だな」というものでした。
女性の方も入会して初めて決まったデートとのことで、最初こそお互いに緊張していましたが、レストランに移動して食事をしながら、好きな映画や音楽、仕事のやりがいの話などをしているうちに、いつの間にか時間を忘れて会話に没頭していました。
仕事モードの自分から少し距離を置き、等身大の自分として受け止めてくれる相手と向き合う時間は、想像していた以上に心が休まるものでした。
食事の終盤で、『もしよろしければ、また今度ゆっくりお会いできたら嬉しいです』と伝えたい気持ちを我慢して、「今日はありがとうございました」とお互いに挨拶を交わして、その日はそこでお別れしました。
名残惜しさはありましたが、歳の差もありますし、今回は無理に連絡先の交換を求めることはせず、相手の気持ちを尊重したうえで過ごせた時間だったからこそ、満足いく一日にできたと今は感じています。
この交際クラブを利用してみて感じたのは、「派手な刺激」ではなく「日常に少しだけ心の余白をつくるための場所」だということです。
忙しい日々の中で、誰かと丁寧に向き合い、自然体の自分に戻れる時間を持てるようになったことで、仕事に向き合う気持ちにも余裕が生まれました。
予定に追われる生活は今も変わりませんが、その合間に心が休まるひとときがあることが、今の私にとって何よりの支えになっています。
忙しさの合間に、ほんの少しでも肩の力を抜ける時間があると、それだけで心の景色が変わる気がします。
そんなひとときが、いま入会を迷っている他の皆さんにも訪れたらいいなと思います。
50代/IT企業役員









