「気を張らずに話せる時間が、想像以上の癒やしになりました」
こうしたサービスを利用する前は、仕事のことを中心に、いつも頭のどこかで損得や打算を考えてしまう自分がいました。
人と会っていても、どこか気を張ってしまい、本音で雑談をする機会は決して多くはありませんでした。
それでも、これからの人生を考えたときに、肩の力を抜いて穏やかに話せる相手がいてくれたら心強いだろうなと感じるようになり、思い切って十カラットの面談を申し込みました。
面談では、コンシェルジュの方がまず仕組みやルールを丁寧に説明してくださいました。会員専用ページでお相手を選び、気になる方が見つかったらスタッフを通じて初回デートのセッティングを依頼する流れです。
待ち合わせ時間など当日の合流までの調整はすべてスタッフが仲介してくださるので、自分で細かい日程調整のやり取りを重ねる必要がない点に大きな安心感がありました。
入会後、会員ページに並ぶ女性会員の中で気になったのは、三十代前半の方のプロフィールでした。年齢相応かそれよりも大人びて見える様子や、趣味に「読書」と「散歩」と書かれていたことに、落ち着いた雰囲気を感じてセッティングをお願いしました。
当日は待ち合わせ場所に少し早めに到着し、店先で落ち着いて相手の方をお迎えすることができました。
少し早めに到着して店先で待っていると、約束の時間に合わせて相手の方から連絡が入り合流。スタッフから聞いていたとおりの柔らかな印象の方だと感じました。
一緒に入店して席に通されてからは、まずはお互いの仕事や休日の過ごし方といった当たり障りのない話題から会話が始まりましたが、ふとした流れで相手の方が「実は小さい子どもがいまして」と話してくださった瞬間、空気が少し変わりました。
そこからは、育児や家事の話が中心になりました。
夜泣きでほとんど眠れなかった時期のこと、保育園や学校行事の準備に追われて気がついたら一日が終わっている感覚のこと、ご主人と役割分担を模索しながらも、互いに感謝を伝える難しさを感じていること。
どれも自分が若い頃に経験してきた記憶と重なる話ばかりで、思わず「その気持ちはよくわかります」と口にしていました。
こちらもつい、「うちも当時は本当に大変でね」と、若い頃に夫婦で協力しながら乗り切ったエピソードをぽつぽつと話しました。
あの頃はがむしゃらで大変だったはずなのに、誰かと共有しながら振り返ると、不思議と温かい時間として思い出されていきます。
自分の話を一方的にするのではなく、相手の方が話しているときに「そのときどう感じましたか」「今はいちばん何が大変ですか」と問いかけながら聞くことで、相手の方も少しずつ本音を話してくださるようになりました。
仕事の相談でも家族の愚痴でもなく、「頑張っている自分を誰かにさりげなく認めてもらいたい」という思いが、その言葉の端々から伝わってきました。
こちらも「よくやっていらっしゃいますね」と率直にお伝えすると、ほっとしたような表情を見せてくださったのが印象的でした。
食事が進むにつれて、最初の緊張はいつの間にかほどけていました。
メニューの感想を言い合ったり、お互いの趣味の話をしたりしながら、時間の流れをあまり意識せずに過ごせたのは久しぶりの感覚でした。
この出会いはあくまで「日常の合間に、安心して気持ちを整えられる一度きりの時間」として大切にしたいと感じました。
お店を出て帰りのタクシーを待つ間、「今日はありがとうございました」とお互いにお礼を伝え合い、その場で手短にお別れしました。
誰かの家庭に踏み込みすぎることなく、かといって形式的な時間で終わるのでもなく、その中間にあるささやかなひとときを共有できたこと自体が、十分な価値だったと思います。
10カラットを利用して感じたのは、「特別な関係」を無理に求めなくてもよいという安心感でした。
会員専用ページで事前に相手の雰囲気を知り、スタッフが初回の合流までを丁寧にサポートしてくれるおかげで、落ち着いた気持ちで当日を臨むことができます。
今回のように一度きりの出会いであっても、自分のこれまでの人生を振り返り、これからの過ごし方を考えるきっかけになりました。
もし、かつての私と同じように「誰かと落ち着いて向き合う時間がほしい」と感じている方がいらっしゃれば、こうした場で一度ゆっくり話をしてみるのも一つの選択肢だと思います。
10カラットに掲載されている男性会員の声にも、さまざまな背景や価値観が紹介されていますので、自分に近い立場の体験談を参考にしながら、ご自身のペースで検討してみていただければと思います。
50代/不動産会社経営










